| 監 督 |
村石 宏實 |
| 脚 本 |
武上 純希 |
| 特技監督 |
村石 宏實 |
| 怪 獣 |
ミーニン、ガモラン |
今週のEYES・・・やっぱダメでしたなぁ。EYESどころかイケヤマ管理官(市川兵衛)もダメ。いくらガモランの良心に訴える作戦とはいえ、ミーニンをああいう使い方しちゃダメでしょう。イケヤマも反対しなきゃ。いくらもともと同じ種族とはいえ、あんなに凶暴化したガモランのすぐ近くにミーニンをやるなんて、怪獣の保護を訴えるSRCの怪獣管理官の立場としては絶対に反対しなきゃいけません。やむを得ず了承するとしても、やはりEYESの責任者たるヒウラ(嶋大輔)の要請があって初めて了承してほしいものです。やっぱ、SRCってあれだけ大きい組織でありながら、組織としての体制がなっていなような気がするぞ。いくら、民間組織とはいえ、あれだけの火器を持ってるんだから、やっぱりちゃんとした・・・(以下、今まで何度もツっこんでるんで、省略)。
この、ミーニンを使った作戦、最初はギャグかと思ったんですが、結果的にこの作戦で、テストに合格したんだから、ギャグじゃないよなぁ・・・。まるで、どっかに立てこもった犯人に、母親使って投降を呼びかけてるみたい。つーか、逆にEYESのほうがミーニンを人質にして、「ガモランおとなしくしろ」って言ってるような感じですよねぇ。もし、私がテストしてる立場の宇宙人なら、あの時点で不合格だなぁ・・・。
そのうえ、コスモスが出てきたら、「あとは頼むぞ」(フブキ)だって・・・、おぃおぃ、またもやコスモス頼みですか。うーん、コスモス頼みのEYESよりも、自分達だけで何とかしようっていう防衛軍のほうが考え方としては健全なような気がする。
イケヤマがまた、わけわかんないこといってましたねぇ。テリトリーを守って息を潜めあって生きてたって、共存したことにならない・・・ってなようなこと。テリトリーを守ることイコール息を潜めあうってことじゃないでしょうに。違う種・・・どころか同種でさえ、テリトリーを守りあうことで共存しているんです。テリトリーは国境線のように一本の線で出来てるわけじゃありません。お互いのテリトリーの間には、どちらのテリトリーにも属さないエリアってのが存在するんです。そのどちらにも属さないエリアってのが大事なんですが、イケヤマにはそういう考え方がないんでしょうかねぇ。まぁ、なんでも合理的に考えちゃう世の中ですから、テリトリーを分かつのは一本の線って考えちゃってるんでしょうなぁ。
コスモスの「怪獣との共存」という理想は素晴らしいです。でも、理想論を推し進めちゃうと、現実が見えなくなります。以前のレポートでも書きましたが、共存にはテリトリーが必要です。そして、お互いの存在を畏れ、尊重する気持ちがないと、共存なんてできません。コスモスで描かれている地球の怪獣たちに対して、EYESやSRCの面々が、畏れ、尊重しているという姿が描かれているかといえば、うーんと疑問符がついちゃうのです。一見、素晴らしいことを言っているように見えつつも、実は理想論しか言っていない・・・そう見えちゃうんです。
「宇宙の雪(第49話)」でも少し触れられてましたが、怪獣たちだって、人間社会を壊すために行動してるんじゃなくて、生きるために行動しているだけなんですよ。だから、怪獣が人間と共存するためには、怪獣たちのテリトリーを守り、怪獣たちを必要以上に怖がらせないってのが大事なんです。そう考えると、イケヤマのいう「怪獣との共存」ってのは、裏を返せば、怪獣のテリトリーに人間が入っても、怪獣たちが人間を襲わないようにしたいってことになるんじゃないかなぁ・・・と思うのです。そうだとすると、やっぱり人間のエゴだというしかないですねぇ。
あ、誤解のないように。私は決して怪獣保護や怪獣との共存は無理だっていってるわけじゃありませんよ。ただ、人間のエゴを表に出した行動では、本当の怪獣保護や共存なんて出来ないと思ってるだけなんです。
合理的といえば・・・、今回のテーマである地球人類にとっての最終テストっていうのについても、そう感じました。そりゃまぁ、合否の判定をするのに一番合理的な方法はテストですからねぇ。特に日本の現実を見たら、いたるところでテストが行われています。だからといって、それをそのまま地球外生命体と地球人類に当てはめるのはどうかと思うなぁ。
またなぁ、そのテストに対して、ムサシ(杉浦太陽)がテストの結果を気にしまくってるんですよねぇ。「空からのプレゼント(第7話)」のときのテスト結果だけじゃなく、今回のテスト結果もめちゃくちゃ気にしてます。てっかよー、不合格でもいいじゃん。ムサシやEYESの、怪獣との共存という信条は間違ってるわけじゃなく、ただ、うまい方法が見つかっていないだけ。怪獣保護と人類の安全、この二つを両立させるためにEYESは頑張ってるわけですから、別に不合格出されてもいいと思うけどなぁ。
え?
不合格出されたら人類が滅ぼされちゃうかも?
はっはっは、もしそうだとしたら、それこそテストしたほうのエゴですよ。んー、こうなったら思い切って不合格にしてもらって、テストを出した側に鬼のような攻撃をさせた上で、EYESとコスモスが相手を逆に説得するって感じにしてくれればうまくまとまるかも知れないですな。てっかよー、いくらテスト問題とはいえ、ミーニンという生物を利用する時点で、人類をテストする資格なんてないんじゃないか?
ムサシ君、そんなテスト問題に合格しようなんて考えなくてもいいよ、うん。
ともあれ、テストをモチーフにしたお話、あんなに合否を気にするムサシに一抹の不安を感じちゃいました。あのムサシの姿を見て、子ども達が大人(テストを出す側ね)の意向に沿った回答をすればいいというふうに考えなければいいなぁと思います。まぁ、こういうことは見ている大人のほうが、社会に対する風刺とか皮肉としっかりと受け止めて説明しなければいけないんでしょうけどね。
はっ、テストといえば、ヒウラがムサシに対して出した宿題ってどうなったんだろう。話の中ではまだ提出してないよなぁ。最終回までに提出・・・ってっか、見ている子どもたちの手前、ちゃんと提出しとけよ。
またなぁ、EYESだけ見てテスト合格ってのもなぁ・・・。単に攻撃するだけじゃないってのがわかったから合格しちゃったのかもしれませんが、それならすでに「空からのプレゼント」の時に合格出してもよさそうなもの。だって、あの時は、子ども達が一所懸命ミーニンを大人達から守っていたでしょう。宇宙人は「コスモスがいたからむやみに攻撃しなかった」って言ってましたが、あの時の子ども達にとっては、EYESやコスモスなんて関係なかったはず。いや・・・関係ないというより、ガモランを殺さないでくれって訴えたのは、その子ども達でした。地球の次代を担う子ども達が、そう訴えた・・・、いやぁ、この時点ですでにテスト合格って感じしませんか?
ですから、今回子ども達がまったく出てこなかったということにかなり不満が残ります。出題者の少女(秋本眸)はEYESの行動・・・フブキ(市瀬秀和)のミーニン人質作戦(命名:ぐー)が主ですが・・・だけをみてテストに合格させてるんですが、それだったら、子ども達が再びガモランやミーニンを殺さないでくれって訴える姿で合格させてもいいんじゃないかな、と思うんです。んま、ぶっちゃけた話、せっかく「空からのプレゼント」で子ども達を主役にしたんですから、その続編である今回も、子ども達を主役にしてほしかったなと思います。
続いて戦闘シーン。いやぁ、いいですねぇ。コスモスの宙返りはアクターさんの演技で作ってますし、街のジオラマもなかなかよし。そりゃまぁ、本格的な市街地戦闘ではありませんが、今までのはなしからすると、それは無理なこと。あれくらいのジオラマで良しとしなければならんでしょう。でもやっぱり、ヘンなエフェクトのない戦闘シーンってのは、安心してみていられます、はい。
さて、私のお気に入りの二人に触れないわけにはいきません。そう、ヒウラとサワグチ(原久美子)です。この二人、とってもいい関係に描かれてまして、いつもホノボノと見ていたんですが、今回は・・・うーん、残念。ヒウラのサワグチに対する純情さが描ききれていない感じですねぇ。約束を忘れるってのがヒウラらしいっちゃらしいのですが、仕事でばたばたして連絡し忘れるってのは、ヒウラに限らず人間なら誰でもあること。しかも、怪獣が出てきて暴れてるってのに、指揮官たるものがプライベートの電話してる暇なんてあるわけありません。確かに、ラストシーンで、追試と聞いて万歳をしているあたりは純情なヒウラって感じもしないでもないですが、純情さといえばせいぜいそれくらい。
それよりも、サワグチに怪獣出現の情報が入ってこないってのがヘン。いくら待合室とはいえ、多分この宇宙センターはSRCの施設ですから、どっかから情報が入ってきてもよさそうなもの。できれば、サワグチが怪獣が出たと知った上で、今回のテストは中止、無期限延期ってことで締めくくってほしかったなぁ。だって、そのほうがこの二人には似合ってるような気がするんだもん。
んま、もっともサワグチのことですから、ヒウラが何度不合格になっても追試をやるんでしょうね(笑)。いっそのこと、ずーっと不合格のままでいてほしいなぁ。そそ、今のままの関係でずーっと続いていってほしいって思ってます、はい。
この二人の関係、最初に「ヒウラにとっても最後のテスト」ってナレーション入っちゃってましたから、もっとこの二人にスポットがあたるかと期待してました。はい、まんまとだまされちゃいました、てへ。
さて、最後はギャグへのツッコミでしめましょう。目立ったギャグは二つかな。一つ目は、テストと聞いてムサシの背中にかゆみが走るってやつです。正直に言わせてもらうと、演技下手すぎ。少女との会話の中でもそのしぐさをやってましたが、シリアスなシーンでのギャグこそ演技力が必要。まだまだ演技力が必要ですよ、太陽君。
もう一つは、大きくバツ印をつけられたバイオコントローラー。ガモランのときはギャグとは思わなかったのですが、ミーニンに戻った時もくっついているあたりはマル。もっとも、これはエクリプスの「勇気の力光線」(命名:ぐー)が、バイオコントローラーだけを破壊したっていうことなんでしょうから、ギャグじゃない見方もできるあたり、なかなかよく考えられてます。
でも、この二つのギャグよりも面白かったギャグ(になるのかな)は、やっぱりサワグチから連絡が入った時のシノブの表情です。そう、ヒウラを見るシノブの表情がなんとも面白い。「もー、キャップったらとっとと年貢納めなさいよ」って感じの表情です。いやぁ、サワグチの出る回って、ヒウラとの掛け合いも面白いですが、シノブに注目していたら面白さ倍増なのです。
うーん、冒頭でツっこんだミーニン人質作戦も、やっぱギャグなのかなぁ。そうだとすると、ギャグのセンスが「宇宙の中でもきわめて高度で知的(少女)」なのかも!(違)。
|