| 監 督 |
原田 昌樹 |
| 脚 本 |
武上 純希 |
| 特技監督 |
原田 昌樹 |
| 怪 獣 |
ヤマワラワ マハゲノム |
「森の友だち(第9話)」に引き続きヤマワラワの登場です。冒頭、ヤマワラワ山脈が映されますが、これって前の時は違う名前じゃなかったっけ?(古いビデオをひっくり返すのがめんどくさい・・)。第9話以降、ヤマワラワ山脈って地名にしたみたいですね。もっとも、ヤマワラワを観光の目玉にし始めてるくらいですから、うなずけないこともないですが・・・。
この「森の友だち」のレポートの時に、オチがないとツっこんだんですが、それがこんなにあとで、こういう形でオチを見せてくれるとは・・・このヤマワラワシリーズってのは、かなり注意深く作られているような気がします。
伝説と怪獣を結び付けるってのも定番っちゃ定番なんですが、明るく描いているところもいいですねぇ。普通、伝説をモチーフに使うと、「二人山伝説(第18話)」のように、くらーくなりがちなんですが、子供達の明るさや、村人達のおおらかさによって、とても明るく面白い話に仕上がっています。ここらあたりも、子供達が楽しんで見られるよう、注意深く作られているところでしょう。
まだまだあります。アヤノ(鈴木繭菓)の描き方ですね。EYES隊員として満足な仕事をしたかどうかは別として、アヤノを子供達と同じ視点で動かせているあたりはいいですねぇ。んま、もともと幼く描かれているアヤノですが、EYES隊員として描いたのではなく、子供達の仲間として描いています。そしてそれを象徴しているのがEYESキャップかもしれません。サクラ(蓮沼愛)がアヤノからEYESキャップを取り上げることにより、アヤノをサクラの子分として印象づける・・・、いやぁ、小憎らしいつくりですわ。
この他、らくだ便もそうですね。「森の友だち」で康祐(石橋保)が引越しに使った宅配便です。注意してもらいたいのは、ただ単に前回出てきたから出したわけではないってこと。ヤマワラワがらくだ便に乗る前の行動をみると、トラックに描かれたらくだ便のイラストを確認するかのような行動をとっています。「このトラックに乗れば、子供たちに会えるかもしれない」というヤマワラワの想いを表したシーンと言えるでしょう。しかも、トラックに乗る前の女将(だって「森の友だち」のとき、宿屋の女将みたいだったんだもん)とのシーンで、山を降りたがってる雰囲気まで出してるしね。
とにかく、「森の友だち」のイメージを壊さずに、しかも面白く楽しいお話に仕上げていると思います。
とはいってもツッコミポイントはそれなりにあるんですよね。ラストシーンでヤマワラワは歩いて山に帰ります。つまり、ヤマワラワの山と奥日高村はそんなに離れていないような感じです。「森の友だち」でアレだけ大暴れしたヤマワラワを、同じ山系にある(と思われる)奥日高村の人たちがまったく知らないというのは、ちょっと不自然です。んま、もっとも奥日高村の人たちのドタバタも話を面白くしている要因ではあるんですけどね。
ヤマワラワに関しては、もうひとつツッコミが・・・「森の友だち」では子供たちにしか見えなかったヤマワラワが、今回はすべての大人たちが見ることができたということ。ここらヘンは、村人達の心が素朴なままだから・・・と言うことにしときましょうか。
もうひとつ、マハゲノムって名前、誰が付けたか気になりますねぇ。マハゲラ(これは、ナマハゲからつけた名前でしょうな)からきてる名前でしょうけれど、マハゲラ=マハゲノムっていうのがわかってたのは村の長老さん(松村彦次郎)だけ。この人が名づけたわけではないでしょうしねぇ。
マハゲノムといえば・・・祠を動かしたから出てきたって話ですが、その祠って奥日高村にあるんですよね?
奥日高村の祠を動かしたのに、なんで奥日高村じゃないところに出てきちゃうんだろう・・・。うーん、結構ツッコミポイントありますねぇ。
あ、大事なこと忘れてました。防衛軍出てきてましたねぇ。最近の防衛軍すっかりEYESを無視してません?
怪獣に対するオペレーションはEYESに優先権があると思ってましたけど、今回見てるとEYESなんか関係なしにマハゲノムに対して攻撃していますねぇ。うーん、EYESと防衛軍の関係って実際どういう関係なのか、そろそろはっきりして欲しいです。まぁ、とりあえずマハゲノムを奥日高村に向かわせないと話が進まないので、それだけのために出したんでしょうねぇ。それが証拠に、マハゲノムが逃げ出したあと、防衛軍の出番はいっさいありませんでしたし・・・。
んま、いろいろとツッコミポイントはあるんですが、話の面白さのほうが目立ってて、ぜーんぶ許しちゃうって感じですな(じゃぁ、書くな?)。
さて、では特撮。冒頭のジオラマも良くできていましたけれど、今週の秀逸はヤマワラワ役のアクターさんの芝居でしょう。めちゃくちゃ猿らしく、かつ、人間味も加わった動きをしています。犬と一緒に映ったシーンや、子供達とのやり取り、それにさりげなく人まねをしたりするあたり、めちゃくちゃ上手です。いやぁ、今回特撮はジオラマしっかり作ったり、マハゲラとヤマワラワの戦いを下から映して巨大感をだしたりと、いろいろと凝っていたのですが、ヤマワラワの動きに目を奪われちゃった感じですねぇ。
そうそう、ひとつ気になったセリフがあります。サクラのセリフに「どこかの島に連れて行っちゃうんでしょ」ってなセリフがありましたねぇ。子供の口からとはいえ、EYESの基本的な行動を否定するようなセリフです。そりゃ鏑矢諸島に連れて行けば怪獣の命は助かります。でも、怪獣たちが生まれ育った環境からは引き離されてしまうわけです。動物にしてもそうですが、そこにいるってことは、その種にとってそこが一番生きていきやすい環境だからでしょ。果たして怪獣たちにとって、保護され鏑矢諸島に連れて行かれるのがいいことなのかどうか・・・。新しいテーマをさりげなく出したのか、それとも話の流れの中で出てきた言葉なのか・・・。この問題は掘り下げるとめちゃくちゃ難しくなりますから、コスモスで描くには少し大変かも。うーん、このセリフ、あまり気にしないほうがいいのかなぁ。
気になるところと言えば、コスモス登場後、アヤノがムサシ(杉浦太陽)がいないことに気がついたところもですねぇ。そろそろ第三クールですから、放映回数からいえばそろそろムサシ=コスモスであると、うすうす感づいてもいい頃。このシーンが、その伏線になっているのかどうかが気になります。しかし、できればアヤノが最初に気がつくのではなく、フブキ(市瀬秀和)かヒウラ(嶋大輔)あたりのほうがいいですねぇ。んー、話の流れから言うとフブキってのが自然なんだろうなぁ。
うーん、今回のレポート難しいなぁ。だって、ヤマワラワがなぜマハゲノムと戦ったのかって考えると夜も眠れなくて(嘘)。しかも、ヤマワラワとマハゲノム、今回だけではなく、伝説の時代にも一度戦っているようですしねぇ。村を守るために戦ったのか、それともヤマワラワ山系全体がヤマワラワの縄張りだからか・・・。サクラを追いかけた大人を殴り倒したってあたりから考えると、私としては子供達を守るために戦ったと思いたいですねぇ。だって、そのほうがなんか夢があるんだもん。
あの女将も、じっくり考えるとわかんないですよね。一体何者なんでしょう。まぁ、ヤマワラワとお話してる内容からすると、あの女将も妖怪なんでしょう。あ、もしかしたら奥日高村に伝わるマハゲラと戦った妖怪ってあの女将かも・・・そう、もちろん和服で戦ったんですな(きっと違う)。
さて、奥日高村、翌日から「鬼祭り」だそうで。ぜひ、翌日のお神楽に鬼や妖怪だけでなく、コスモスも出してくださいまし。え?はいはい、ヤマワラワの仲間の妖怪としてでいいですよ。
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