第15話 深海の死闘

監   督 市野 龍一
脚   本 大西 信介
特技監督 佐川 和夫
怪   獣 ジェルガ

 テンポのいい作りになってましたね。やはり、テンポのいい作品というのは、それなりにツッコミポイントが多くても楽しめます。
 ただ、毎週(というほどでもありませんが)のように「春風コンビ」を出されると、ちょっとうんざりって感じもしないでもないです。たしかにヒウラ(嶋大輔)の言うように、仲が悪くてケンカしてるんじゃなくて、夢と現実という意見をぶつけ合ってるんですけど、あまりにもフブキ(市瀬秀和)が目立ちすぎ。これだと他のメンバーがすっかり端役。もう少し上手に他のメンバーを目立たせて欲しいものです。

 というわけで、今日のレポート。とりあえずは冒頭の空手シーンにツっこみましょう。トレーニングとはいえ、真剣勝負のムサシ(杉浦太陽)とフブキ。防具まで投げ捨てての勝負に周りはタヂタヂです。ガチンコの勝負で負けたムサシ、アヤノ(鈴木繭菓)の持ってきてくれた氷で冷やしたりしてますが、相手の実力も知らずに真剣勝負を挑んでるんですよねぇ・・・なんつーか、君ら無謀すぎ。でも、その勢いで今度はシノブ(坂上香織)に真剣勝負を挑んでください、ムサシ君(リクエスト)。だって、真剣勝負の雰囲気は嫌いじゃないそうですよ。

 今日は海中でのお話。テックダイバー初登場です。って、またフルCGだよ・・・うーん、模型作る気ないんでしょうか・・・って、出動シーンの一瞬だけ模型だと思われるショット。作ってるならそれ使えばいいのになぁ・・・。この出動シーンで入水するシーンもCGでしたが、しっかりと萎えました(笑)。

 さて、凶暴化したジェルガに捕らえられたテックダイバーですが、酸素タンクを壊され「春風コンビ」の大ピンチ。てっか、左右の酸素タンクを一気に壊されるなんて、テックダイバーダメすぎ・・・しかも、緊急用の酸素ボンベもひとつ壊れちゃうし・・・。怪獣相手の商売なんだから、もう少ししっかりとした造りにしないとねぇ。その割にちゃんと、攻撃武器は装備してたりするところがまた・・・(笑)。このテックサンダーのダメさ加減は、前回のシノブのカッコいいセリフ、「EYESの怪獣捕獲作戦には失敗は許されない」ってのがどっか飛んでっちゃうほどですな。
 そりゃそうと、ジェルガは何のためにテックダイバーを捕まえたんでしょう。カオスヘッダーがテックダイバーのエネルギーを吸い取るのかと思ったのに、捕まえられてもそんな気配はないし・・・うーん、ただ単純に「春風コンビ」を危機に陥れるためなのかなぁ。
 まぁ、今回の話は、このコンビが危機に陥らないと話が前に進まないもんなぁ。

 でも、ここでのムサシとフブキの会話は良かったですね。出動前に「ジェルガを閉じ込めるなんておかしい」と、なんか今日(だけじゃないけど)のムサシうるさいなぁ・・・と思ってたら、実はフブキの「カオスヘッダーからジェルガを守れると思ったから、シールドで閉じ込めることに賛成した」ってセリフの前フリになってました。ちょっと小憎らしいです(笑)。
 あとは・・・「2人で酸素を使うと共倒れになっちゃう」っていうセリフ。防衛軍出身者としては、共倒れより1人の命ってことが染み付いているんでしょう。このセリフでしびれたフブキファン多いんだろうなぁ。うーん、フブキファンにとっては、「ムサシが助かるより、フブキさん助かってぇ」なのかも・・・。って、それだと放送終わっちゃうって。

 戦闘シーンでは、水の中の雰囲気が良く出ていました。ただ、水の中での宙返りは、浮力が感じられず今ひとつ。あと、コロナモードのはずなのにぜんぜん赤くないってのも・・・。まぁ、水中だからしょうがないんだけどね。
 怪獣の造りは・・・これも水中モードなのでよくわからず。でも、カオスヘッダーがとり憑くまでは丸かった目が、とり憑いたあとは鋭くなっていましたね。「光との再会(第1話)」でのリドリアスは、とり憑かれてもそのままだったんですが、こういう細かいところに手が行き届くと、見ているほうは安心できます。

 ピンチに陥ったコスモスを救ったのは、意識を失ったフブキです。これも、意識を失ったまま空手大会優勝というエピソードを前フリに使ってます。今回、こうやって前フリとオチというのを適当にばら撒いてるあたりがテンポのいい理由の一つだと思います。
 んでも、同じ無意識でも、今回は酸欠状態なんだから、あんなに動けるなんてちと無理くさい。あんな状態で動けるなんて、フブキってウルトラマンよりすごいかも。

 助けられたほうのコスモスですが、ちょっと狼狽気味です・・・。なぜコスモスが狼狽するかわからなかったのですが、最後のシーンを見てその理由がわかりました。
 最後のシーンでは、ムサシはすっかり自分の正体がバレたと思い込んでいます。それもそうでしょう。見ているほうは、「意識を失ったまま空手大会で優勝したフブキ」という情報を知っていますし、「(意識を失ったまま)コスモスを助けるフブキ」という映像も見ています。でも、実際にコスモスとして戦っていれば、フブキが意識を失ったままだとは思わないでしょう。あのコスモスの狼狽は、自分の正体がバレてしまったという狼狽だったのです。つまり、あの狼狽は最後のシーンの前フリになっているってこと。こういうところを見ると、細かいところに注意を払って作られている作品だと思います。

 この正体がバレたとカン違いしてるあたりは、めっちゃオーバーに表現してるところもいいですよね。見ているほうは、ムサシの正体なんかバレてなんかいないのはわかっているのですが、あんなにオーバーに表現されると、本当にバレちゃったのかも・・・なんて思っちゃいます。
 エスカレーターを昇ってくるムサシとフブキもめっちゃシリアスですし、司令室でのEYESメンバー達もバレてるくさい会話。ドイガキ(須藤公一)の目なんて、めちゃくちゃ厳しいし(笑)。しかも、ムサシが一歩踏み出すところなんかスローまで入れてる始末。いやぁ、それなりにどきどきしちゃったシーンでした。
 結局、こちらの思ったとおり、意識を失ったままコスモスを助けたフブキの話題だったわけですが、バレていなかったと安心したムサシ、フブキの顔見て笑う笑う。そりゃムサシの気持ちもわからんでもないですが、何で笑うかわからないフブキが怒るのもあたりまえ。というわけで、またケンカを始める2人なのですが、この2人より、「ま〜た始まったわ、この2人」みたいな顔しているシノブのがほうが印象的でしたな。

 てっかよー、フブキが死にそうなんだから、たとえ正体がバレてもコスモスに変身して助けろよって思ったのは私だけでしょうか。


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