| 監 督 |
北浦 嗣巳 |
| 脚 本 |
武上 純希 |
| 特技監督 |
北浦 嗣巳 |
| 怪 獣 |
イフェメラ |
おー、ついに防衛軍が出てきました。よーやくといった感じもありますが、1クール目が終わる頃には出てくるだろうと予想していたのですが、外れなくてホっとした感じ。チラッとではありますが、防衛軍が怪獣を攻撃する理由と言うのが出てきましたし、これからもちょくちょく出てきてほしいものですね。
しかし、この防衛軍、それなりにツッコミポイントも多くなっております。これからきっちり描いてくれるんでしょうが、あまり悪役にならないようにしてほしいものです。
たとえば、防衛軍の佐原(須藤正裕)が「怪獣の命より施設の方が大事」とか言っておりますが、こういう理由だと完全に防衛軍は悪者です。この施設、コンピュータ管理施設とのことで、これが壊されると国家機能が麻痺するとのこと。国家機能が麻痺すれば、秩序もなくなり、国民の安全も守れなくなる・・・というのが、本来の防衛軍側の理由でしょうが、先ほどの台詞からはそういうことまでは読み取りにくいのではないかと思います。
やはり、見ているほうに防衛軍の攻撃は理由はしっかりと知らせてほしいものです。
防衛軍とEYES、政府との関係もまだまだ明確になっていませんね。ヒウラ(嶋大輔)と佐原の会話からは、怪獣が出てきても防衛軍は出動できず、まずはEYESが処理にあたるということになっているようです。確かに、文民統制ということから考えると、政府の命令なしでは防衛軍は出動できないのはわかります。しかし、EYESだって民間組織としては不釣合いな武器を持っていますから、なおさら政府がSRCに武器を持つことを認め、かつ、怪獣に対する攻撃をSRCの裁量に任せているということは、やはり腑に落ちません。
EYESにはある程度の火器を認めるにしても、作戦遂行のときは防衛軍の警備をつけて・・・というのが、もっとも安全でかつ合理的な方法だと思うのですが・・・。
しかしなぁ、こういうところにツっこんでちゃ、防衛軍出てくるたびに似たようなレポートになっちゃいそうな気がする。
今週は、フブキ(市瀬秀和)の過去をメインにして、命の大切さというものを伝えるというもの。とてもクサいテーマなのですが、フブキの過去を出すことにより、クサさをあまり感じさせない作品に仕上がっています。しかも、蛍が村を舞台にしていますから、ちゃんと以前の作品との連続性を持たせています。
絵の作り方としても、とてもきれいでした。緑色を強調することで過去を表現する技法は「乙女の眠り(第8話)」でも使っており、安心して見ていられましたね。秀逸だったのは、妹(今泉野乃香=3歳時)の死を積み木を崩すことで表現しているところ。ぼんやり見てたら、意味がわからないままだったかもしれません。
フブキがメインですから、フブキファンにとってはかなりおいしい作品かもしれません。イフェメラに「おいたはそこまでだ」なんてのは、きっと卒倒モノに違いありません。その他包帯フブキや、涙目フブキ、最後のシーンのさわやかフブキと、わずか30分でいろんなフブキが出てきちゃってます。
しかし、コスモス全体のストーリーから言うとちょっと不満もないではありません。放映開始当初は、あんなに攻撃的だったフブキが、妹(小井沼愛=成長時)の天の声(?)を聞いただけであんなにも変わってしまうとは少し残念。もう少し(フブキの言う)現実とのはざ間で悩んでほしかったと思うのですが、それこそわずか30分で「どんな命にも意味があるんだよな」と豹変しています。いくら子供番組でも、すこし結論を急いじゃったような気もしないでもないですな。
うーん、結局フブキの言う「現実」は、本人から教えてもらえないままなのかなぁ。それとも、夢と現実の葛藤は、EYESと防衛軍の間で描くということにしたんでしょうか。
戦闘シーン・・・といっても、今日はコスモスが戦うシーンはなし。こういうところがまた面白かったところですね。怪獣を倒すために戦うウルトラマンではなく、怪獣を守るために戦うウルトラマンというのがしっかりと上手に表現されてました。
見せ場は防衛軍ミサイルの迎撃シーン。確かにCG使いまくりなんですが、このCGはレベルが高く、しかも動きもリアリティがあってマル。コスモスや怪獣をCGで描くのは大反対な私ですが、こういう操演では表現できないところはCGを使わざるを得ないでしょう。しかしCGを使うなら、今回のようにしっかりと作りこんでほしいものです。
この防衛軍ミサイル、熱による誘導システムらしいですが、イフェメラってそんなに体温高いのでしょうか・・・つーか、テックサンダーのエンジン熱や、コスモスが爆破した二つのミサイルの爆発熱などで、コントロール失いそうな気もしないでもないですが、私軍事モノには疎いのでツっこまずに流しとくことにしましょう。
この迎撃シーンでもフブキ隊員、しっかり目立っちゃってますが・・・、ヒウラの命令を無視して防衛軍の作戦を妨害してしまったら・・・SRC内での処分は免れるかもしれませんが、SRCと防衛軍、ますます険悪な関係になることでしょうねぇ。
その他、イフェメラのことをコスモスに頼んだりしてましたが、コスモスはイフェメラの死体をあの跡どうしたんでしょうねぇ。
イフェメラの死体といえば、500年前、1000年前のイフェメラの死体もいったいどうなっちゃったんだろう・・・。
こうやって、フブキばっかり目立っちゃってますから、ムサシ(杉浦太陽)がコスモスに変身できなかったというシーンがあったのがあまり目立たず、こっそりとしてた感じ。ムサシは、変身できなかった理由を「コスモスは、イフェメラが一日の命だと知っていたから」ってなことを言っていますが、なんか大きな誤解をしているような気がするぞ。
たとえ、一日の命だろうが、100年の命だろうが、怪獣が街や建物を壊すのを見て「くそー」って気持ちで変身しようとしても、そりゃコスモスも出てこないでしょ。ムサシくん、もう少し大きくなりましょうね。まぁ、こういうところに気がつかないところが、ムサシらしいっちゃムサシらしいんですけどね。
さて、今回の怪獣イフェメラ。カゲロウをモチーフにしたもののようですが、なかなかの出来。しかし、それなりにツッコミポイントの多い怪獣でした。
まるで一日しか命がないって感じの作り方でしたが、あの卵から一気にあの大きさになるのは無理でしょうから、幼虫(獣)時代があるのではないかと推測できます。成虫(獣)としての命が一日なわけですから、成虫(獣)を見ながら、「まるで赤ちゃんみたい」とか、「成長してる」とかという台詞に違和感を感じてしまいます。こうなれば、いっそのこと「スフィンクスのなぞなぞ」を使わないほうがすっきりと仕上がったかもしれません。
イフェメラの造形は良く出来てはいましたが、前足がもろ人間の手。たしかに、ビルを壊した瓦礫で巣を作らなければならないため、手は自由が利いたほうがいいのかもしれませんが、それにしても怪獣らしくない手でしたねぇ。
まあ、トンカチ持たせないといけないしねぇ・・・って、あのトンカチ、いったいどっから持ってきたんだろう・・・しかも二本も。
今回のギャグ担当は、コンディションレベルイエローになっても、ドイガキ(須藤公一)の出した「スフィンクスのなぞなぞ」を考えてるヒウラ。アヤノ(鈴木繭菓)の大声でようやく我に返るヒウラですが、シノブ(坂上香織)あたりが、「もぉー、EYESの男どもって、なんでこんなのばっかりなのぉ?」って思ってそうな気がするのは私だけでしょうか?
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