| 監 督 |
小中 和哉 |
| 脚 本 |
武上 純希 |
| 特技監督 |
八木 毅 |
| 怪 獣 |
ミーニン ガモラン |
まるで、「ウルトラQ」に出てきたガラモン、初代「ウルトラマン」にでてきたピグモンを組み合わせたような話ですね。地球侵略のために宇宙人に操られたガラモン、怪獣から人間を助けたピグモン。でも、その話を組み合わせるだけじゃなく、子供を絡めて面白い話に仕上げてます。
制作側もそう受け取る視聴者がいることを知っていますから、操られているほうを「ガモラン」と名づけ、過去の話の組み合わせだということを否定していません。
パクリと言う人もいるかもしれませんが、私はこれでいいと思います。だって、こういう作品で親子(もしかしたらおじいちゃんと孫かも)の会話が弾めば、それでいいんじゃないですか。
さて、では作品そのものにツっこんでいくことにしましょうか。
空からのプレゼントは全部で三つ。前半部はこの三つのプレゼントそれぞれにお話を作っています。ドイガキ(須藤公一)とアヤノ(鈴木繭菓)が解析をする箱のお話。二つ目が、隕石を探すシノブ(坂上香織)のお話。三つ目がミーニンを拾ったソウスケ(大澤佑介)や子供達、この子供達を取り巻く大人と春風コンビ。
この三つのお話が、ドイガキが箱を開けることによって、一つにまとまるのですが、こういう構成の場合、レポート書くのが大変です。だって、三本立てにしなくちゃなんないですもん。
まずは、箱からいきましょうか。ヒウラ(嶋大輔)とアヤノが出てきてはいますが、箱に関してはドイガキが主役です。ノコギリのようなものからドリル、レーザー砲まで、発明オタクのドイガキの面目躍如ですな。しかし、先っぽが曲がちゃうようなドリルの刃ってあんまり役には立たないと思うけど・・・。でもこのドリル、手作り感が出ていてグッド。
このドイガキ、箱が開いたあともいい演技を見せてくれます。箱が開いた時のものすごくうれしそうな顔や、ヒウラに箱を閉めろと言われた時のオタオタ感。ガモランが出現した時のパニックぶりなど、この人はセリフだけじゃなく、顔や体で芝居のできる人のようです。
この箱、戦闘シーンになると誰もが存在を忘れてしまったかのようです。さて、この箱を送り込んだ存在、これから先にも出てくるのかちょっと気になります。
つづいてシノブ。こっちのほうは隕石の捜索が主ですから、あんましツっこむところはありません。ということで実質二本立てで済ましちゃったり(ほっ)。
さて、最後にソウスケをはじめとする子供達。まず笑わせてくれたのが、隕石を持ち帰るために、かばんの中身を全部捨てちゃう(?)ところ。彼にとって今一番大事なものは、教科書でもノートでもなく、拾った隕石ってことです。テストに名前が書いてあろうと、そのテストが25点だろうとそんなことは全然関係ない。子供の頃って確かにこんなだったなぁと、ちょっと懐かしくなったりしました。
さて、とりあえず隕石を持って帰ったソウスケですが、怪獣の卵だと思い、お風呂のお湯で何とか孵化させようとします。これが両親に見つかり叱られるのですが、このときのお母さん(蜷川みほ)がまたいい味出しています…というか笑わせてくれます。
ソウスケを叱る理由が、怪獣の卵を拾ってきたからじゃなく、お風呂に卵を入れていたからでもなく、「ゆで卵になっちゃう」からなんですよ。いやぁ、こういうお母さん、いるもんなら会ってみたいもんです。
蜷川みほさん、ほんのちょっとしか出てこないのですが、いい演技をしてくれます。なんというか、おばさん入ったお母さんをきっちり演じているかんじかなぁ。
さて、ソウスケ、隕石を子供センターに持っていきます。ここで、ショウコ(古川茉由)が卵を孵化させようと言い出します。女性の方々から反発を買うかもしれませんが、こういうのを言うのは大体女の子なんですよねぇ。んでまた、女の子が言い出したほうが違和感がないんですよ。あえて、女の子に言わせたスタッフに拍手って感じですかな。
でも、最後でバイオコントローラ(ヒトデみたいなやつ)に気が付いたのもショウコです。切羽つまった状態のときに、こういうことに気が付くのも女の子なんですよね。ほら、よくいるでしょ、何でも先生に言いつけちゃう女の子。この作品、ショウコを普通の女の子くさく描いているところが、面白かった理由の一つではないでしょうか。
んで、このショウコの発案にのってしまった子供達、卵をあっためるためにたくさんのストーブを用意します。てっか、それだけのコタツやらストーブ、どっからもってきた?。しかも、この夏の最中、ストーブ集めるどころか灯油を集めるのも大変でしょ。でもま、子供達って、夢中になったらどんな悪知恵でも働くからなぁ。こういう無理な設定も許しましょ。
この子供センターでは、島津職員役の川俣しのぶさんの演技が楽しませてくれます。この人ちょっといやみなおばさん演じるのが上手ですよねー。安心してみていられます。今回子供が主役ではあるんですが、周りを固める大人たちにしっかりとした人を使っているので、子供達が一層引き立っていると思います。
さて、箱が開いたことにより、三つの場面がひとつに収束してレポートも書きやすくなるはずなんですが、ガモランとミーニンという二匹の怪獣がでてくるので、またまた大変。いや、今回の作品ちょっと大変ですわ。
ミーニンやガモラン、造形よくできてましたね。口と眼が動くだけなのですが、ちゃんと表情が出るように作ってありました。こういう怪獣のつくりって人形浄瑠璃の頭のつくりと似たような部分があるかもしれません。
てっか、ミーニン鳴き声うるさい。かわいらしさを表現するためかもしれませんが、ああいう高周波を何回も聞かされるとだんだんウザくなってきます。造形がよくできているからこそ、ちょっと残念でした。
ということで、特撮戦闘シーンに強引に持ってっちゃいましょう。
今回はカットのつなぎ方というか構成のしかたが上手でした。ガモランのすぐ近くでフブキ(市瀬秀和)と子供達が口論するシーンでは、見ているほうが「君らそんなこと口論してる場合ちゃうで」と思った頃に、ガモランと子供達の合成カットを持ってきたり、子供達がコスモスに、ガモランを殺さないでって訴えてるシーンでは、「戦いの最中にそんな余裕あるんかー」って思ったとたんにガモランの攻撃というタイミングの良さ。ともすれば、冗長になりがちなところなのですが、うまく緊張感を持続させていたと思います。
しかし、コスモスが出てきたからといって、とっととテックサンダーから降りてきたシノブとドイガキ。テックサンダーからコスモスのサポートしなくてもいいんでしょうか?。
今回うれしかったことに、登場シーンはCGなしでした。ということで、ついに違和感ありありのCGウルトラマンがいなくなり、嬉嬉としているところです。あとはモードチェンジのシーンをフルCGではなく、実写とCG効果で描ければ言うことないのですが、難しいんでしょうねぇ。
あ、でも戦闘後の飛行シーンは飛びかたにちょっと違和感あり。あんなに蛇行させなくてもいいのにねぇ。
なんか、今回は子供達に目が行っちゃって、戦闘シーンはあんまりツっこんでないですが、主役が子供達だから、許してくださいまし。
さて、恒例のフブキコーナー(謎)。最後のシーンでのニヤケ顔に注目。でも、ここで「すべての怪獣にやさしくなったわけじゃないからな」と気になることを言っています。この発言からすると、やっぱり現実しか見ていないような感じですね。ということはやっぱり夢と現実の葛藤は、春風コンビで表現するのかなぁ。防衛軍、出てこないんでしょうかねぇ。
しかし、先週といい今週といい、フブキって最後にオイシイところを持っていってますな。って、今回ムサシ(杉浦太陽)について全然触れてないじゃん!
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